2011年9月4日日曜日

テレビは二極化する

昨日、Huluについて書いたが、
テレビにも大きな変革が起こりつつある。

それは「同時性」と「非同時性」の二極化だ。

この違いが分からないと
コンテンツを作る側も見る側も損をすることになるだろう。

要するに
今、リアルタイムで見なければならないものと
好きな時間に見れば良いものとは
ルートが分かれていくことになる。

例えば、
ドラマ「24」は、シーズン8で終了してしまったが、
もう一度、初期の作品から見直したいと考えた場合、
全部を見るためには時間がかかるし、
DVDやブルーレイで購入するとなると、高価である。
CS放送などで見ることも可能だが、
都合良く順番通りに放送してくれる訳ではないし、
テレビ局側の都合に合わせるのも馬鹿馬鹿しい。
いちいち録画するのなら、
レンタルビデオで借りるという手段を選ぶ。
これが従来の一般的な判断だったと思う。
しかし、
Huluなどを利用すれば、
全作品を定額で自分の好きな時間に見ることが出来る。
しかも
パソコンや iPhone や iPad でも見られるので
テレビの前にいなければならないという縛りもなくなる。

こうなると、
単に「再放送」だけでは
スンナリと納得してくれない人が増えていくのは必至。

近く「レンタルビデオ」という業態は
過去の存在になることは誰にでも思いつくはずだ。

CSやBSの映画・ドラマ系の専門チャンネルは、
プラス何かの情報が求められる。

ソーシャルメディアを如何に使いこなすかも重要になる。

一方で
ニュースやスポーツ中継など、
同時性が欠かせないコンテンツに関しては
既存の大手テレビ局が強さを発揮するだろう。

ライブ感こそが原始的な意味でのテレビそのものなのだ。

我々「テレビ屋」にとっては
かなり過酷な事態だが、
楽しい時代が確実にやってくる。

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