金曜日の夜、
仕事仲間との飲み会があった。
盛り上がったことで時間が遅くなり、
私が店を出た時点で
すでに地元の東川口には帰れない状況だったが、
南浦和か赤羽岩淵には辿り着きたいと考えていた。
ところが、
渋谷駅は改札口の段階で大混雑。
なかなか山手線のホームまで進めない。
どうにか朝のラッシュ並みの電車に乗り込むと、
乗れなかった人たちが車両から離れてくれないため、
発車できない。
原宿、代々木でも乗り降りに時間がかかった。
新宿では、降りる人のほうが多く、車内に隙間ができた。
ホッとしたが、
発車して数秒後に急ブレーキ。
緊急停止信号らしい。
私の乗った電車は完全にホームから出ていない位置でストップ。
そのまま数分、
車内アナウンスもないまま放置され、
その後、徐行して駅から離れた位置まで移動。
目白駅で「お客様がホームに転落」したとの説明があった。
アンラッキーなことに新宿駅から出てしまったので、
他のルートにチャレンジする術はない。
事実上の監禁状態のまま
埼京線の最終電車が池袋駅を発車する時間が過ぎた。
赤羽に行けない。
(-_-)
監禁状態は、約20分続いた。
この間に京浜東北線の運行も終了。
おそらく山手線に乗ったままの人は、
例外なく乗り継ぎの手段を失ったと思う。
2013年の大都市・東京での現実…。
政治の貧困さを痛感した。
結局、
山手線は運転を再開したが、
それより先の交通手段がタクシーしかない。
私は、
タクシー乗り場が混雑することが必至の池袋駅を回避し、
駒込駅まで移動した。
そして、
自宅のカミサンに連絡をして
途中まで迎えにきてもらうことにした。
駒込駅からは待ち時間もなくタクシーに乗れた。
そこから赤羽岩淵まで向かい、
カミサンのクルマと合流した。
駒込から赤羽岩淵までのタクシー代は2780円。
自宅まで向かったら7000円を超えるだろう。
実に馬鹿馬鹿しい出費だ。
始発の時間まで飲み続けたほうが経済的だが、
独りぼっちは苦手である。
カミサンには申し訳ないが、
これが妥当な選択だったと思う。
常識的に考えて、
都市の鉄道は24時間運行をすべきだと思う。
必要なインフラ整備をなぜ怠るのか、まったく理解に苦しむ。
こうしたことがあると、
私は確実に「不満」を抱き、率直に「文句」を言う。
しかし、
みんなは黙って我慢してしまう。
だから何も変らない。