2010年11月18日木曜日

面白過ぎる「暴力装置」

仙谷由人官房長官が
18日の参院予算委員会で、
自衛隊を「暴力装置」と表現した。

これは、
ドイツの社会学者・経済学者であるマックス・ヴェーバーの
「軍隊・警察は国家権力の暴力装置」に起因するものと思われる。

私自身、三流高校から音響系の専門学校に進んだだけで
大した「学」は無いが、
学ぶ姿勢は大切だと考えている。

この「暴力装置」という言葉は、
かつて地上波の報道番組を担当していた頃に
偉いプロデューサー様が
何かの飲み会の果てに大演説をした時に
聞いた覚えがある。

あらためて調べてみたが、
基本的には「学術用語」と考えるのが通例のようだ。

私の記憶が正しければ、
これまでに
国会で何度か登場している言葉のような気がする。

しかし、
そんなことは何も知らない国会議員のセンセイたちが
言葉尻を捉えて仙谷由人官房長官を攻撃し、
大手マスコミも勝手な論理でバッシングに参加する。

それを鵜呑みにして
インターネットで鬼の首でも取ったように騒ぐ人々。

やはり「無知」ほど最強なものは無い。

テレビの世界では、
視聴者に分かりやすく伝えることがセオリーで
例えばサッカーの試合の中継では、
難しい戦術論を語ることは好まれない。

だから実況アナウンサーが
注目されている選手の名前を連呼して、
解説者も絶叫するだけで単なる応援団と化す。

それを見たサッカーファンは馬鹿馬鹿しさを感じ、
サッカーに疎い人だけが一時的に熱狂する。

テレビ以外のマスコミでも大差はない。

物事に興味を抱く人ほど、
冷たくあしらわれてしまう。

奇妙奇天烈なワールドが、今、ここにある。

世間の面白過ぎる的外れぶり、
もはや苦笑いするしか無いのか。

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