尖閣ビデオのネット流出に危機感を持ったという
朝日新聞の記者が、
ツイッターで、
内部告発のマスコミ利用を呼びかけている。
「ネットを使うと足が付いてしまう」と主張する一方で、
マスコミはネタ元保護にノウハウがある、
などのメリットを挙げている。
しかし、ネット上では、異論が相次いでいる。
私は、マスコミの側の人間である。
テレビの技術屋だから、
放送の内容に口を出せる立場ではないが、
地上波の幾つかの報道番組を担当していたことがある。
いつの頃からか、
日本の「報道」は極めて怠惰なものになってしまった。
当局から発表されたものを検証もせずに垂れ流す。
勝手な都合で事実を捩じ曲げる。
こんな傾向が強くなり、
もう元に戻る可能性が限りなくゼロになったと感じた時点で、
私は「地上波」を捨てた。
今は、CSで次のタイミングを狙っている。
本論に戻ろう。
ツイッターで「内部告発はマスコミ使って」と発言したのは
朝日新聞・名古屋本社の神田大介記者である。
> 記者として、
> やはり内部告発は報道機関を通してほしい、
> ツールとして使ってほしい、と思う。
> 記者や報道機関にとって取材源の秘匿は絶対原則で、
> これを守ることは徹底して教育されている。
> 捜査機関の取り調べを受けようが、
> 明かすことは絶対にない。
> 押収されるような証拠を残さないノウハウもある。
このツイートに多くの人が反応したようだ。
おそらく何らかの違和感を覚えたのだろう。
個人的には、
いわゆる「大手マスコミ」は、
すでに報道機関ではないと考えているので、
私自身も「なに言ってんの?」という感じである。
まず、大手マスコミの側にいる人間は、
なぜ海上保安官が YouTube を選んだのか、
それを考えなければならない。
推測の域を出ないが、
手元にある映像を編集などの手を加えること無く、
そのままの状態で世間の人々に見せたかったのではないか。
新聞では動画を載せることが出来ないし、
テレビは「面白い」部分だけを繋ぎ合わせてしまう。
それではダメだったのだと思う。
状況を考えると、
本気で逃げ隠れしようとしてはいないので
記者がいう「取材源の秘匿」なんて
どうでも良いことなのかも知れない。
引用したJ−CASTニュースの記事にもあるが、
先日、民主党の小沢一郎氏が
ニコニコ動画の生放送番組に出演した。
どうして既存のテレビではなかったのか、
それは、自分が発した言葉をそのまま伝えてくれるからである。
ウンザリするほどの偏り、
小沢一郎=悪 というイメージの押しつけ、
どのメディアを見ても一方向からの視点しか無く、
金太郎飴のように同じ切り口の報道ばかりで、
つじつまの合わない部分は見事に削られ、
独自のストーリーに説得力を加えるために
余計な情報が付け加えられる。
自分の頭で考える能力がある賢明な人たちには、
すでに大手マスコミなんて信用していない。
また、
ジャーナリスト・黒木昭雄さんの死亡のように
誰の目にも明らかな自殺とは思えない疑問点があるのに
揃って沈黙し、何も伝えようとしない。
参照:本当に「自殺」なのか
既存メディアにいる者は、
もう一度、
自分の置かれた立場について考えてみるべきだと思う。
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