昔話になるが、
あるスタッフが収録の際に必要となる設定を
細かく上司に質問していた。
後日、上司は「彼は熱心だ」と褒めていた。
実のところ、
こういう職場環境では作業効率の向上を図ることが難しい。
実務に必要な情報が共有されていないからである。
今、何をするのか、
往々にして目的意識が低い仕事になり、
相互チェックが甘くなる。
とどのつまり、
自分だけが知っていればいいという勝手な判断が横行する。
作業というものは
初回より2回目…3回目と
経験値を積み重ねていくことが大切で、
それが得られないと毎回のように初回が繰り返される。
そして、
場数を踏めなかった者に対する揚げ足取りが始まる。
作業の手法が一つである必要はないが、
何かと比べるプロセスがないと
なかなか優劣の判断が出来ない。
本気で働かない者は、なかなか失敗をしない。
失敗は、チャレンジをした者だけが経験できる。
人間が関わる仕事には、必ず失敗は発生する。
それをゼロにすることは不可能だが、
それをゼロに近づける努力を怠ってはいけない。
何となく無駄に感じてしまうことだが、
一歩間違うと
合理的な改善策が「手抜き」と評されてしまう。
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