2011年12月28日水曜日

私とテレビ


私が生まれた家は、
なぜかテレビだけは近所のどの家より新しく、大きかった。

この国が
まだ「豊か」とは言えない時代の話で、
当時、
我が家で自慢出来るものは、ほかに何もなかった。

ある意味、
山梨県の貧しい家の8人兄弟の7番目に生まれた父親にとって
テレビはステータス・シンボルだったのかも知れない。

私は1965年生まれだが、
自宅のテレビが「白黒」であった記憶がない。

そんな環境で育った私が、
バブル直前の不況で希望していた業界には就けず、
紆余曲折を経て
まるで誘導されるようにテレビの世界に辿り着き、
そのまま四半世紀も離れなれないままでいる。

何の因果か知らないが…。

私とテレビには
切っても切れない繋がりがあるようだ。




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