2013年12月2日月曜日

見積もり




引っ越しをすることで
普段の生活では縁の無いことを経験している。

その1つが「見積もり」だ。

ずっと技術の仕事をしていたので
金銭の関わることには間接的にしか接したことがない。

昨日、カミサンが引っ越し業者を iPhone で調べ、
そのままインターネットで見積もりを依頼したところ、
あっという間に電話が掛ってきて、
今日は朝から6社がやってきた。

それとは別に
サイト上で見積もりが完結してしまう業者があったが、
やはり細部に不安があったので
電話で問い合わせたら、
瞬時に金額が割り増しになった。

やはり現場を見ないという発想は、現時点では無理がある。
そう感じたので除外することにした。

上記の6社のうちの1社は
大手には太刀打ちできないとして、
金額を提示しないまま早々に退散した。

そういう営業スタイルもあるのかと、少し意表を突かれた。w

多くの業者は「即決定」なら…という条件をつけて
特別の割引価格を提示してきたが、
私は全社の話を聞くつもりでいたので、
これらは拒否した。

業界の常套手段なのかも知れないが、
決定の時間が数時間変わるだけで価格が数万円下がるなんて、
常識的におかしいし、
論理的ではない発想は、正直、好きではない。

以前の私の仕事は
デジタル化・ノンリニア化が進んだ結果、
この10年でスタジオ代が大幅に値下がりし、
かつてはアシスタント付きで2人でやっていた作業が、
コンピューターを使うことで1人でできるようになった。

凄い変革だが、
思えば引っ越しの業界は大きな変化が難しい。
車両が安くなる傾向はないし、
人件費を削ると仕事の質に影響する。

だから、
各社の見積もりは大きく変わることはない。

これが率直な感想になる。

ある業者は、
会社の研修制度について長々と説明した。

業務に関わる全員の身元が保証されていて、
現場のスタッフまでが営業を担当するなど、
社内独自の「免許」制度を自慢気に語っていたが、
そんなことを私は求めていない。

金額以前の問題として、ここも除外。

もう1社は
丁寧な作業については申し分ないが、
すべてのサービスが
「梱包作業」「電気工事」「養生費」「保防費」「作業基本料」など
別枠での請求になることが釈然としない。

その上、担当の方の態度に首を傾げる部分が多く、
最終的に他社批判になってしまったところで
私の気持ちがキレてしまった。

残りの3社は
私の感覚では信頼できる存在で、見積額も大差はない。

そうなると、
担当者の人柄や細かなサービス内容が判断の決め手となる。

結局、
私は ファミリー引っ越しセンター に決めた。

理由は単純だ。

浦和レッズのスポンサー企業で、
担当者は我が家に入るなり、
私たち夫婦が浦和のサポーターであることを察知し、
転居先が埼玉スタジアムの近くであることも確認済みだった。

浦和のサポーターには最大限の割引をする。

(可能な限り)
レッズのロゴが入った赤い車両を手配する。

私の心を動かすには十分な特典である。

蛇足になるが、
断りの電話を入れると、
なぜか各社とも「さらに勉強…」を口にする。

それを客は見積もりの時に聞きたいのだ。

また、
いちいち上司に確認しないと値段を決められないような会社は
明確なマイナスポイントだと思う。

有意義な1日だった。

【送料無料】絶対に負けない交渉術 [ 植田統 ]
【送料無料】絶対に負けない交渉術 [ 植田統 ]
価格:1,365円(税込、送料込)

0 件のコメント: